不妊治療に職場支援を。両立できる仕組みが必要 (中日新聞)

不妊治療

不妊治療と仕事の両立に悩む女性が増えています。生理周期に合わせ
治療する為、日程を決めるのが難しい事が原因です。

休みが尽きるか、お金が尽きる
か、どちらが先か

約四年前から不妊治療を続ける大阪市の看護師柏本佐智子さん(37)は、
何カ月も先まで印が付いたカレンダーを「休みが尽きるか、お金が尽きる
か、どちらが先か」と見つめる。
治療費は全額自己負担で、これまで三百万円を使った。

昨年治療のために受診したのは四十九回。
時間単位で取れる休暇もあるが、不妊治療に通う大学病院は混み、一日が
かりになることも。体外受精のための卵子採取後は体調を崩すことが多く、
一週間ほど病気休暇を取ったこともあった。

「糖尿病看護認定看護師」の資格を持ち、患者との面談に加え、院内外で
講演する。
だが、予定が立てられずに講演を断ることもある。
当初は仕事で治療を休むことがあったが、職場の理解もあり、今は治療が
最優先。
「この日は休みそう」と同僚に伝えるが、その通りにならないこともある。

「専念した方がいい」と強
く勧められ、一年前に退職に追い込まれた。

「突然『明後日の午前、また受診して』と言われるので、仕事の予定を入
れられずに困った。」
IT企業に勤めていた神奈川県の女性(40)は振り返る。
受診は多いと月七~八回。治療を上司に話すと「専念した方がいい」と強
く勧められ、一年前に退職に追い込まれた。

医師に「仕事がストレスになっているかも」と言われたが、退職後は社会
とのつながりがなくなり、より強いストレスを感じた。
最近、派遣社員として別の職場で働き始めたが、治療のことは言えずにいる。
「助成金も必要だが、働き続けられる仕組みづくりをしてほしい」と願う。

治療していること
を理解してほしいとも考えたが、言い出せる雰囲気ではなかった。

空港で接客の仕事をしていた神奈川県の女性(35)は「治療していること
を理解してほしいとも考えたが、言い出せる雰囲気ではなかった」と打ち明
ける。
隠したため、仕事の都合で治療のタイミングを逃すことも。
勤務は未明からの早番と、午後から未明までの遅番の二交代。
平日の日中に受診しやすかったが、朝治療してから出勤し、未明まで続く
仕事は体力的にもきつく、一年半前に退職した。
「赤ちゃんを授かったときに貯金ゼロでは困る」との焦りもある。
今後は、治療を隠さないつもりでいる。

 
有給や短時間勤務など望む声
国立社会保障・人口問題研究所の二〇一〇年の調査では、不妊を心配したことの
ある夫婦の割合は31・1%と、五年前の調査より5ポイント増。
実際に不妊の検査や治療を受けた夫婦の割合は16・4%で、子どものいない夫
婦では28・6%に上る。
 不妊の人たちを支援するNPO法人・Fine(ファイン、東京)が、治療中
の約二千人に実施したアンケートによると、86・6%が「仕事などに支障をき
たしたことがある」と回答。「職場で治療へのサポートがない」人も63・8%
と、仕事の調整に苦心する様子がうかがえる。

理事長の松本亜樹子さんによると、治療と仕事を両立できず、悩んだ末に退職し
た人も多いという。
「特効薬はない。まずは職場で理解を深めてもらうため、企業で研修を取り入れ
てほしい」と話す。注射や検査などは半日あればできるため、フレックス勤務や
短時間勤務、時間単位で取得できる有給休暇などを要望する声が多い。
 
国内では百貨店や大手メーカーなど、不妊治療のための有給休暇や、短時間勤務
制度などを導入した企業もある。

引用 中日新聞【暮らし】
http://www.chunichi.co.jp/
 

不妊治療のための短時間勤務制度は本当に当事者にとっては助かります。
今後も、治療をしながら仕事を続けられる仕組みが整ってくると、もっと若いう
ちから子どもを産もうと思う女性も増えるのではないでしょうか。


 

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